つぶやきかさこ

かさこが普段の生活の中で感じたこと、思ったことを、独り言のようにつぶやくコーナーです。
どんどん書き加えられていきますので、また見に来てください。意見・感想のある方は掲示板をご利用下さい。


・2004年11月15日 税金るるぶを考える
昨年秋に「るるぶ練馬区」、今年10月に「るるぶ中央区」、「るるぶ川崎市」、
そして、11月に「るるぶ大田区」が発売された。
なんでこんな狭くてたいした観光名所もないエリアが続々と発売されるのか。
それは住民の税金を自治体が投入してるるぶを作ってほしいとお願いしているからだ。

自治体が観光振興のために出版社に金を払ってガイドブックを作ってもらう。
「るるぶ銀座」が税金とは関係なしに、出版社の制作費で作られているにもかかわらず、
「銀座や日本橋は有名でも中央区は知られていない」という理由で、
中央区の観光協会は600万円を制作費のために出したという。
このような手法での「自治体盛り上げ」が全国主要都市から問い合わせが相次ぎ、続々発売予定とのことだ。

こんなんで、いいのだろうか?
われわれが税金を払っている。
年金や医療費や社会福祉全般の費用が足りなくって増税が相次いでいる中、
自治体が市民区民の税金を使って観光振興のためにるるぶを作らせる。

たとえば観光収入で生きている地方の町ならそのような起死回生も必要だろう。
観光収入が死活問題で、自治体のせこい宣伝方法なんかより、
るるぶを作ってもらい全国書店で販売してもらえれば、
それはすごい宣伝効果になり、それによって他県からの観光客が増え、
住民の収入に還元されるかもしれない。

しかし、練馬、中央区、川崎市、大田区・・・
開いた口がふさがらない。
誰が買うんだ、このるるぶを?
他県民が買うだろうか。
多分、地元の人が買うんだろう。
地元の人の税金を使って地元の人は有料で地元の情報を買う。
どうせ本の売り上げの儲けは出版社へ行き、自治体は金を出すだけ。

広告なのだ。自治体宣伝のための。
だったらホットペッパーのような無料情報誌にすればいい。
読者は無料。情報誌の費用を出すのは宣伝してもらいたい店。
自治体が協力するのは、せいぜい頭の4〜6ページ程度の、
みどころとか最新スポットの紹介記事の取材協力ぐらいすればいいわけで、
何も税金600万円出すこともあるまい。

厚生労働省の職員らが書籍やビデオの監修料名目で、
同省の外郭団体やら出版社に過去5年間で7.5億円支払っていたという。
市場原理に見合わない多額の監修料を税金から払い、
OBやら現役職員やらに税金をキックバックさせる悪質な税金泥棒。
こういう事件が起こっている矢先に、である。

もちろん厚生労働省の事件とは違う。
でも、ようは、国とか自治体とかが、国民の税金を使っていろいろなことをする。
それが費用対効果に見合うかどうかも計算せずにだ。

私は前々からいっているが、もうこんな腐った公共機関だったら、
全部、民営化してしまった方がいいと思っている。
儲かる、儲からないで割り切ることができない公的な事業もあるだろうけど、
それを隠れ蓑に、税金をやりたい放題、勝手し放題散在し、私物化している。
一般企業だったらありえることだろうか?
600万円も出して中央区の何をアピールするのか?
私にはわからない。

税金るるぶ。
国や地方自治体の仕事はおいしい。
ふっかけられるから。
彼らにはコスト意識がないから。

真剣に税金の使い道を考えるべきだろう。
遊びでやってるんじゃないんだから。

・2004年11月14日 現代のアメリカ社会の病理を見事に描き出した最高傑作!「24・シーズン2」
素晴らしい!
シーズン1の単なるエンターテイメント映画とはまったく次元が違う。
シーズン2のストーリーを描いた作家は素晴らしいな!!!
なぜアメリカが戦争するのか、アメリカの政治・経済・社会・国民の現実と病理を描いた、
血迷えるアメリカ国民すべてに送る最高の反戦映画であり、最高のメッセージ映画だ。
マイケル・ムーアの「華氏911」のような直接的なドキュメンタリー手法より、
アメリカ国民に今、アメリカが犯している過ちを端的に伝える方法としては、
この「24シーズン2」の方がはるかにわかりやすく、見事に描いて、しかも楽しめる、本当に素晴らしい作品だ。
ぜひ見て欲しい。
この作品を見れば、アメリカ社会の不可解な行動や現代アメリカ人が何たるかをよく理解できるだろう。

さて、ここからネタバレ注意。

アメリカのロサンゼルスで核爆弾テロが計画されていることがわかり、
初の黒人大統領パーマとCTU(テロ対策ユニット)のジャックバウアーが軸になって、
捜査、対応を続けていく。
核爆弾テロを計画実行した男(サイエド・アリ)は、中東人。
ところが、核爆弾テロを実行した裏には、アメリカ人の手引きがあった。

黒幕は、カスピ海の石油企業のアメリカ人。
テロが中東諸国の支援で行われたという偽造証拠を作らせ、
アメリカ政府が中東戦争をするように仕向けて、
自分たちに莫大な石油利権を得ようと考える。
ほんと、これはまさしく、大量破壊兵器があるとでっちあげ、
アルカイダと関係があるとでっちあげ、国連や他国の牽制を省みず、
何が何でも戦争をしたい、今のアメリカを彷彿させる設定だ。

戦争を起こしてぼろ儲けできる企業は、実に用意周到に各所に手を回す。
核爆弾を持ち込ませるよう、政治家、大統領側近、FBI、CIAなどを買収し、
実際に核爆弾テロを起こさせ、現大統領に開戦させるように仕向ける。
ところが大統領およびCTUのバウアーがテロ捜査でその真相に近づき、
中東諸国への報復攻撃を躊躇していると、
大統領の側近を買収して仕組ませ、現大統領が不適格である証拠を編集し、
権力ほしさや現大統領に不満を持つ副大統領や閣僚、政治家を煽動し、
合法的な手段で大統領を解任させ、何が何でも戦争をしたい副大統領に大統領代理を務めさせる。
核爆弾テロと中東諸国を関連づける偽造証拠を追うバウアーの捜査妨害をさせるために、
副大統領がCTU幹部を買収し、真相を追う捜査官を排除する・・・

莫大な石油利権、政治権力をえさに、政治、司法、警察などが、
本来の国益を考えず、地位や金や権力に目がくらんで、次々と戦争を起こさせるような方向になっていく。
これがまさしく、今のアメリカですよ。
これこそまさしく、911テロを分水嶺とした、アメリカの政策の実態ですよ。

私は911テロに対して、絶対にアメリカ人そのもの、アメリカ政府そのものが手引きし、
テロを起こさせ、報復戦争を起こさせ、それで軍事産業を筆頭としたさまざま企業が儲けをたくらんでいるといってきたが、
まさしくそのようなことがアメリカで起こりうるということを、
フィクションとして見事にこの作品が描いている。

そして、さらにこの作品が優れているのは、アメリカ国民がこのような事件が起きた時、
どんな対応をするか描いていることだ。
テロが起きると、アメリカ国民の多くが「中東系の仕業」と考え、
アメリカに住む中東系住民を迫害しはじめるのだ。
アメリカの国民のその愚かさを見事に描いているのは、
捜査に協力し、偽造証拠を運んでいる中東国の捜査官が、
偽造証拠を消そうと躍起になっている黒幕連中ではなく、
アメリカ国民に「ターバン野郎!」といって襲われるシーンだ。
彼らは単なる小市民。テロに乗じて中東系の人を見つけては襲い、金を奪うという、
これこそ、アメリカの政治家や利権企業のみならず、
国民そのものの愚かしさの象徴だ。
テロが起きるとすぐ中東と結びつける。
これこそ、戦争を後押ししている、ブッシュに投票するアメリカ国民の愚かなる心情がここにある。

テロの恐怖に日常的におびえる国民。
テロが起きると自爆自棄になり犯罪を犯す国民。
テロはすべてアラブ系の仕業だと思い込む国民、思い込ませるマスコミ、政治家。
それに乗じた利権企業。
国民心情が報復攻撃を望み、だからこそ報復攻撃をする大統領が信頼されるという構造が生まれる。
だからこの作品に出てくる、事の真偽を見極め、戦争を最終手段としか考えない大統領が、
合法的なクーデターによって解任させられてしまうという事態になる。
まさしく、アメリカ国民の愚かさの塊がこのようなことをさせているのだ。

この作品に出てくるパーマ大統領と捜査官バウアーは、事の善悪をしっかり見据えようとする、
いわば、アメリカ国民が実は心の底で願っている、
「本当の正義」に満ち溢れた、こんな大統領、こんな捜査官がいてほしいと願っている、
理想像的スーパーマンだ。
しかし、現実は、アメリカ国民の多くは、長期的大儀的目標より、
目先の金や権力や地位や自分の保身のために、誤った行動をとっている。
そういったアメリカ社会の病理構造を見事に描き出し、曝け出し、
そして最後は理想の大統領と理想の捜査官が、スーパーマン的働きで、
アメリカの誤った方向を救い、無実の人を殺さず、
真にアメリカに平和と自由と幸福をもたらすハッピーエンドでしめくくる。
まさしく、今、アメリカがのぞんでいるのは、
パーマ大統領のような人であり、バウアー捜査官のような人なのだろう。

しかし、この作家は、現実を見据えている。
それは理想論であって、アメリカの現実ではないと。
最後のシーンは、戦争をしない大統領を嫌う大いなる黒幕が、
大統領の暗殺事件を起こすところで終わっている。
アメリカの病理の深さをとことん国民に突きつける、悲惨な現実的な結末を目の前に見せるのだ。

ほんと、この作品は素晴らしい。
相変わらず、おかしな設定は随所に見られるし、
(たとえば偽造証拠は、キプロスで会話したことにしてるんだけど、
テロを起こしたアリはベルリンにいたといっており、
何も危険を冒してテープの偽造を暴かなくても、アリの旅券を調べれば簡単に分かること。
また信じられないことだが、テロ対策を行う専門部署のCTUが、
実にあっさり、CTUそのものが爆破されてしまうという、
テロ対策組織の特殊部隊としてはあり得ないこととか)
今回まったく事件と関係ない捜査官バウアーの娘のどうしようもない騒動とかはいらないし、
そういう無駄なシーンもあるんだけど、
(なぜ娘のしょうもないシーンを挿入するかというと、
アメリカ国民の理想のファミリー主義に訴えるため、最後のシーンで父娘の再会と家族愛を描くために、
いわばアメリカ国民の視聴者を喜ばせるためのものと思われる)
全体的に通底されている現代アメリカ社会の病理を描き出したメッセージは、
しっかり伝わってくるので、文句なく5ツ星にした。

なぜ、アメリカは戦争をするのか。
911テロ後の、尋常ならざるアメリカ社会の病理とは何か。
なぜ、好戦的なブッシュが選ばれるのか。
その答えの一端が、この24シーズン2に見事に描き出されている。

・2004年11月13日 かさこ外務省より
「アメリカ全土はテロの危険性が非常に高まっていますので、アメリカへの渡航は中止しましょう」

たとえば、今、イラクに日本人が行ったら、メディアやら国民やらに罵倒されることだろう。
「なんであんなに危険な国に今、行ったのか」と。
しかし、それと同じぐらい危険な国への渡航注意がまったくなされていないので、かさこ外務省が代わって、お知らせしよう。
アメリカに行くのはやめなさい。

2001.9.11後、アメリカで大規模なテロは起こっていない。
今は懐かしき「炭そ菌」騒動などもあって、テロと憶測されたが、
真相はわからないまま、葬り去られてしまった。

それから3年。
ブッシュが再選した。
やっとビンラディンが容疑者として正式に認められた。
イラク選挙(占拠)を前に、大規模な掃討作戦を開始した。
イラク戦争への懐疑が日増しに強まりつつある。
外国人を誘拐したところでたいした政治効果をあげることはできなかった。

タイミングとしてはばっちりだと思う。
どんなテロが起きるか、成功するかはわからないが、アメリカ本土を狙うのなら今だだと思う。
テロが起きれば「テロと戦う」ブッシュにとっては都合のいいだろうから、
9.11と同様、テロ情報をつかんでも放置するだろう。
アフガン、イラク戦争と続き、新たな戦争名目が欲しいブッシュには非常に都合がいい。
ここらで一発テロを起こす。
実にありえる話だ。

今、イラクに行く日本人の危機意識がないのとまったく同様に、
今、アメリカに行く日本人は危機意識がない。
死地に赴くようなものだ。
イラクに行くと「なぜ危険なところに?」といわれ、
なぜアメリカに行くとそういわれないのか、国際情勢を考えうるに、実に謎だ。

アメリカに行くのはやめましょう。とても危険です。

そういえば、私がサンフランシスコ取材に行った
「るるぶアメリカ西海岸05」ができました。
アメリカに行くのは危険なので、
書店で立ち読みして、見てみてください。
サンフランシスコ部分の写真や原稿は、
ほとんど私が取材したものですので。

かさこワールドに掲載された私が表現したいアメリカの写真や取材話と、
ガイドブックに掲載された写真や文章をぜひ比べてみてください。
きっとそこには、同じ場所でありながら、まったく違う顔が見えることでしょう。

繰り返します。アメリカには危険ですので行かないように。
興味があるならガイドブックの立ち読みで十分です。
かさこワールドの「サンフランシスコ」を踏まえてね。



・2004年11月12日 佃野商店街写真

・佃野商店街写真

私が幼少の頃、すなわち1980年代だが、この商店街は実に多くの人で賑わっていた。
あれから20年・・・
もうその面影はなく、やがて消え行く最後の、かすかな灯火がともっているだけだ。
私が父を迎えに行った帰りに、ミニカーを買ってもらったおもちゃ屋も、
お菓子を買ってもらったお菓子屋も、ケーキを買ってもらったケーキ屋も、ない。
毎日のように友達と通ったガンダムのプラモデルを売っているプラモデル屋も、ない。
そして、商店街の先にあった、私がかつて住んでいた社宅もなくなった。

時代の流れ、とそういってしまえばそれがすべてなのかもしれない。
流れに逆らうことはできない。
いろいろなことが変わってしまったのだから。

商店街の先にあった、大企業の社宅は次々と消え、一軒家が建てられるようになり、
単に人口が減ったというだけでなく、マイカーを持った一軒家に住む人たちの、
買い物の場ではなくなってしまった。

24時間年中無休のコンビニは、「忙しい」現代人にとってのライフスタイルにあった新しい店だ。
夜は19時頃閉まってしまう商店街に、今、誰が行けるだろうか。
かつての時代と違い、女性の社会進出により、平日の昼間、買い物する世代が減ったことも大きいだろう。

スケールメリットを生かした豊富な品揃えと価格破壊の量販店が続々と登場し、
品揃えも少なく、価格も高い、小さな商店群の集合体である商店街は力を失った。
なんでもかんでもいっぺんに買えるスーパーと違って、
とうふはとうふ屋、おかしはおかし屋、米は米屋、野菜は八百屋、果物は果物屋といった、
わずらわしい分業集合体の商店街は力を失った。

インターネットの興隆で仮想商店街が活況を呈し、その親元である企業がプロ野球団を持つ時代に、
現実の商店街はそのニーズを失った。
子供がいても店を継がなくなった。
つぶれた店は次々と高層マンションが建てられていく。


もう10年もしたら、この商店街はなくなっているかもしれない。

・2004年11月11日 幼少期からの顧客囲い込み戦略
平日、午後13時30分、麻布商店街にあるマクドナルドー
混雑する12〜13時を避けて、遅い昼に出掛けた私だったが、
ある不吉な予兆を店内のレジカウンターで目にする。
スタッフの一人がトレーに10杯以上ものドリンクを運んでいるのだ。

団体客が2階にいるのか。
確かに2階から随分と騒がしい声が聞こえる。
そのせいかレジもなかなか客をさばききれていない。
2度ほど、レジ待ちしている間に、非常ベルが鳴り響く。
いたずらだ。
2階の団体客と関係あるに違いない。
平日のこの時間に、子供の団体か?

恐る恐る2階に行く。
喫煙席の一角に、三角帽をかぶった幼稚園児たち、10人ほど。
「ここから先、喫煙席」の立て札の上から「HAPPY BIRTHDAY」と書かれたイラスト入り画用紙が張られている。
お誕生会なのだろう。
園児のすぐそばには保母さんらしき人が2人。

ただ誕生会を進行しているのはマクドナルドのスタッフだ。
40過ぎ前後の女性マネージャーが2人、入れ替わり立ち代り、
誕生会の進行をすすめている。
ドリンクに続き、続々と運ばれてくるハンバーガー、ポテト、サラダ・・・。

園児の騒ぎ声は途切れることはない。
もちろん一般客もいるが「子供」という免罪符がきいているのか、
誰も迷惑そうな顔はしない。
もちろん、ちらっと一瞥した以外は、子供たちに興味はない。

保母さんは傍らの席でマクドナルドの食事を楽しむ。
進行は完全に女性マネージャー。
「ゲームもやるからね。ケーキもあるからね」
マネージャーと園児とのかけあいが続く。

もしアメリカだったら裁判ものだろうなとふと思う。
「肥満になったのはマクドナルドのせいだ」と訴えた、
なんでもかんでも訴訟大国・アメリカならではのニュースがかつてあった。
わが子を幼少期のうちからジャンクフードの代表格たるマクドナルドの食事をさせるとは、
どないなことやねん!と、主催した幼稚園に苦情があってもおかしくはないだろう。
無論、アメリカナイズされているとはいえ、精神や行動様式は完全なる日本的な日本人に、
そのような訴えをおこすのは、
帰国子女で海外生活が長く、プライドだけ高い勘違い野郎、
自分が勤める会社の稼ぎ頭・島田紳助を訴える、
「生意気な口の聞き方」をしたという、「被害者」女性ぐらいだろうが。

人間の行動様式や精神体系のもととなる多くは幼年期に決定づけられる。
本人が自ら選択する余地のない、大人のいいなりにならざるを得ない幼年期にだ。
その中でも、味覚、食生活は大きな影響を与えると思われる。
その人間が「おいしい」と感じるもの、または日常で多く口にするものは、
なんといってもその人間が「食べ慣れたもの」が第一だ。
私も含めて、最近の若い世代は、実に好き嫌いが多く、偏食傾向にある。
特に、味の強い外食やファーストフードに若い頃から慣らされているからなおさらだ。

マクドナルドにはおもちゃが付く「ハッピーセット」というのがある。
子供がおもちゃが欲しいゆえにマクドナルドで食べたいと親にせがむ。
幼年期からおもちゃ目的で購入した、ハンバーガーとポテトを食べ慣れることで、
当然に、子供たちが大きくなった時にも、
食事の選択肢としてのマクドナルドは大きなウエイトを占めるようになる。
いわば潜在顧客となる子供たちを早いうちから取り込んでおこうという、
囲い込み戦略といえ、その成果は絶大なものだと想像される。

幼稚園という「日常」から離されたマクドナルドの誕生日会の思い出。
それは小さな子供たちにとっては意識するしないにかかわらず、「楽しい」思い出となるだろう。
マクドナルドの味覚とともに。
子供たちの将来の食行動に大きな影響を与えるイベントをマクドナルドで開くこと。
それは逆らいがたい時代の流れであるかもしれないが、主催した保母さんたちの責任はあるのかもしれない。

「マクドナルドが悪い」という単純な批判にはなりえない。
ファーストフードのアンチテーゼとして「スローフード」というわけのわからん言葉が流行ったが、
未だに圧倒的な力を得ているのはファーストフードだ。
なぜなら、日本社会全体が「スピード」を追い求めているから。
スピード狂時代に、タイムレス時代に、ファーストフードの存在意義は、
ファッションとしてのスローフードなんかより、日常生活に深く根付いている。
社会構造そのものが変わらない限り、マクドナルドを批判したところで、
ファーストフードを批判したところで、何の意味ももたないだろう。

私がマクドナルドに入ってから1時間。
まだお誕生会は行われている。
テープを流す音楽クイズまでもが行われ、園児たちの歓声が消えることはない。

〜Think Globaly,Act Localy〜

日本の将来は、大丈夫か。

・2004年11月10日 渋谷写真

sibuya04-11写真

2004年11月、渋谷ー
もしかしたら、東京の人たちには、何の変哲もない光景かもしれない。
いな、地方の人が見たところで、よくテレビに映る渋谷でしかないかもしれない。
渋谷に来ている女性たちを中心に撮った写真群。
彼女らを批判するつもりで撮ったわけではない。
むしろ、私は、彼女らのパワーやエネルギーに感服する。
ちょっと歩いただけでも疲れてしまいそうな、
人ごみ、看板の渦、ショップショップショップ、怪しげな客引き、
女子高生の小集団、ちんたら歩く家族連れ、ティッシュ配り、チラシ配り、スカウト、テレビクルー、
カメラマンなどなど、こんな場所にわざわざ休みの日に来るというだけで、
たいしたエネルギーだと思う。

なぜ彼女たちがここに集まってくるのだろうか。
ここに集まる彼女たちの、カメラ目線を意識していない、ただ歩いている風景には、今の日本が凝縮している。
よきにつけあしきにつけ。
しかもその「今」とは、ほんの一瞬の今。
来年には服装や看板や店や表情や化粧は大きく変わっているかもしれない。
そんなスピード感があり、単に流行の最先端の場所なのではなく、
流行廃りの両方の先端の場所。
5年もすると、この2004年渋谷の風景は、
どんな歴史写真より、色褪せ、懐かしく、遠い過去のように思えるかもしれない。

イラク戦争、ブッシュ大統領、日本人人質殺害、北朝鮮拉致事件、台風被害、新潟中越地震・・・
凄惨なニュースが駆け巡り、日本はその真っ只中に立たされているはずで、
毎日毎日、もっともらしい専門家が解説し、キャスターが社会を危惧し、
アンケート調査を取り、掲示板に「熱い」書き込みがなされ・・・
そういった「今」の社会の中で、
休日になると、ブランドのブックをぶら下げ、買い物袋をぶら下げて、
ミニスカートをはき、髪を染め、携帯電話にうつつを抜かし、買い食いしながら、
渋谷を歩く人たちが同時代にいて、
それこそが今の日本を端的に表しているわけで、
彼女たちのあどけない表情や、精一杯がんばっている表情や、ちょっと憂いのある表情や、投げやりになっている表情や、
そんなさまざまな表情を見ながらも、
ここに立つ自分も含め、この街を歩かない人たちも含め、
やっぱり今の日本は「幸せ」なんだとかみしめるわけですよ。

批判しているんじゃない。
それが、ここに歩く女性たちに象徴されているだけで、それは今の国民の心の映し鏡なんだと思う。

渋谷が、台風や、大地震や、戦争で、めちゃめちゃになってしまうことはあるのだろうか。
それは誰にもわからないけど、
ここに間違いなく2004年のある日の渋谷(日本)が、収められている。

ちなみに、どうでもいいことだが、写真を撮っていて1つ気づいたこと。
今年の流行はロングブーツにハイソックス、それにミニスカートがブームのようだ。

<更新情報>
・サラ金!更新しました。

・2004年11月9日 あらためて、すばらしいラーメン屋紹介
人を騙して儲ける詐欺商売がさかんな現在、
そんな世の中にもかかわらず、客を第一に考え、がんばっている人もいる。
ラーメンしかり。
私のラーメン評は厳しいとの感想もあるが、いいラーメン屋を知っているからこそ、
特徴もなくただ高いだけのラーメン屋は「二度と行かない」という評価になる。
最近、ラーメン探訪でめっきりいい店に当たらないのだが、
上位にランクインし、私が何度もいっているラーメン屋で最近食べたので、あらためてここで紹介しよう。

・花の華(麻布十番と白金高輪の間)

台風の影響で、キャベツが1玉300円とか400円とかする今でも、
たっぷりキャベツ野菜をのせた味噌ラーメンを590円で出す。
私はどちらかというと大食いだが、ここのラーメンは食べきれずに残してしまう。
そのぐらい、惜しげもなく、野菜がたっぷり入っている。
ちなみに上の写真は普通の味噌ラーメンで、野菜たっぷりというメニューは別にある。

ここは非常に場所が悪い。
最寄り駅からも遠いし、かといってロードサイド店でもない。
住宅街でもなければオフィス街でもない、非常に中途半端な立地。
私の会社からも徒歩15分ほどの距離にある。
にもかかわらず、昼は行列をなす。
さすが客第一に考えているラーメン屋は違う。
基本料金が700円とか800円で、ちょっとトッピングしただけで、
1000円を越すような、バカなラーメン屋はここを見習うべきである。
味がすごくうまいというわけではないので「S」ランクには入れていないが、
すばらしい、満足のいく、ラーメン屋です。

・味噌一(高円寺)

ラーメン探訪をはじめて200軒以上の店を訪れたが、ダントツの1位がこの味噌一だ。
高円寺に住んでいる時は毎週訪れていたが、引っ越してからというものなかなか訪れられなくて残念だが、
この前、久しぶりに食べる機会があったけど、ほんとここはすばらしいです。

味噌ラーメン650円。
見ての通り、なんの変哲もない見栄え。
ところがところが、ほじくりかえすと実にさまざまな種類の具が入っているのがわかる。
キャベツ、もやし、コーン、わかめ、たまねぎ、にんじん、かいわれ・・・。
何のトッピングもしていない、ただのラーメンでこれだけの種類が入っている。

さらには20円出せば味玉1つ。
さらに20円出せば、辛メンマを皿に山盛りにできる。
20円ですよ!
しかもそれは寄付しているらしい。
ほんとすばらしい。

もちろん味も抜群。
なんの変哲もないように見せるこのラーメンのスープの奥深さと、
三位一体のすばらしさは、私は文句なく大絶賛。
今まで訪れた中で日本一おいしいラーメンです。

私の評価が厳しいのか、それともぼったくり商売や、特徴のない店が多すぎるのか。
その答えは、あなた次第。

・2004年11月8日 おすすめの本「一冊の手帳で夢は必ずかなう」熊谷正寿著
かなり「恥ずかしい」タイトルだし、
いかにも簡単ハウツー的ないんちきくささを感じるタイトルだが、
中身は非常によかったので、ぜひ読んでみてください。

この本の要点は「やりたいことを手帳に書こう」というその一点。
自分のやりたいことが何なのかよくわからず、
ただ漠然と「今はおもしろくないけど、きっともっといいことがあるはず」という、
ありもしない桃源郷を求める若年層には非常に参考になるに違いない。

ポイントは「手書き」と「手帳」だ。
どこでもいつでも持って歩けておもいついたらすぐ書くことが大事だからこそ、
「手書き」で「手帳」でなくてはならないという趣旨は、
このデジタル時代に逆行しているように思えるが、
だからこそアナログそのものの人間にとってはアナログの効用は大きいように思う。
この手のことをデジタルでやると編集といい整理といい非常に便利なんだけど、
思いついた時にすぐできないという点もあるし、
キーボードを叩く感覚と自分の手で書く感覚とは思考幅が違うんだろうな。

まず、やりたいことを手帳に書く。
たとえば「お金が欲しい」ということだったら、
まず「お金が欲しい」と書いた後に、
「じゃあいくら欲しいのか?」を考え、金額を具体的に書き、
「いつまでに欲しいのか?」を考え、その時期を具体的に書き、
「そのお金で何が買いたいのか」を考え、具体的に欲しい物と欲しい金額を書いていく。
そういった過程を繰り返していくと、
「そんなにお金はいらないんじゃないか」とか、
「じゃあそのお金を得るためにどうしたらいいか」とか、そういった思考が働き、
やりたいことを実現するための具体的な目標ができてくる。
ようは遠い遠い壮大な「夢」を掘り下げて考えて具体的に書くことで、
夢までの道程に必要な小さな目標を列挙でき、その目標を1つ1つクリアしていくことで、
夢が実現できるというわけだ。

書くことで自分がやりたいことが何なのかが明確になるだけでなく、
「本当にそうしたいのか」とか「自分に今、何が足りないのか」とかが明確に意識化される。
漠然とした思いは絶対に実現しないが、
紙に書き、それを何度も見返すことで、思考が意識化し、
ただ漠然とした日常生活において、「夢」の実現に引っかかる出来事が、
自分のアンテナに引っかかってくるというわけだ。

あと大事なことは本音でやりたいことを何でもいいから書くことだ。
別にたいそうな夢じゃなくたっていいし、すぐに実現できそうなことでもいい。
とにかく本当に自分がやりたいと思うことを書いていく。
「女の子にもてたい」とか「楽して働きたい」とかそういう「夢」でもいいわけだ。

それでもなかなか「やりたいこと」が書けない人がいる。
決められた選択肢の中で消去法的な思考回路を受験勉強で徹底されたせいもあるだろう。
この本にはこのようなことは書いていないけど、
自分の夢を実現したある有名な格闘家にインタビューしたとき、
非常におもしろいことをいっていた。
「やりたいことってなかなか思いつかないから、
やりたくないことを書いていけばいいんですよ。
そしたら、やりたくないことをしないためには何をしたらいいかを考える。
それが結果的にやりたいことになるわけです」

本当は自分のやりたいこともわからなければ、やりたいことなど実現できるわけはないのだが、
今の若者世代にただ「やりたいことをあげろ」だとか「夢や目標を持て」とか、
「好きを仕事にしろ」とかいう、非常に理想論的な抽象論を繰り返しても、
なかなかできないわけで、そういう意味では同世代のメッセージとして、
「やりたくないことを書いていく」という逆転の発想は非常におもしろいなと思った。

自分が何をしたいか。
ぜひ一度暇なときにでも手帳を買って書き出してみたらいいと思う。
もし手に取る暇があればこの本を買って読んでみるといいと思う。

<おまけ>映画論評1つ、書評1つ
「ずるい」映画「24(トゥエンティーフォー)シーズン1」
★★★★
今、すでにシリーズ3作目がレンタル開始となっている、
話題の24(トゥエンティーフォー)を遅まきながら、やっと1をすべて見ました。
まあ普通におもしろいです。
映画の中の物語が24時間(1日)を描いたもので、
1話1時間(映画の時間は1話40分だ!)で24話あるという長丁場ではあるが、
すぐに次を見たくなるようなストーリー展開で、
また1話40分と非常に短いので、思ったより長さを感じさせず、見ることはできた。

すごくすすめられる映画ではないが、暇だったら絶好の暇つぶしになる、
エンターテイメント映画であるとは思う。
おもしろかったんだけど、よくよく考えてみると、
すべて辻褄があっているのだろうかとか、
はっきりいってこんなこと、実際にはありえないよなとかいう、
あまりに無防備で勝手な行動が多いことに、
途中、何度かくじけそうになったけど、
誰が犯人なのかとか、事件の真相は何なのかということを知りたい一心で、見させられてしまう。

この映画評として最も適切な言葉は「ずるい」である。
私がこの映画を見る前に、ある人がすべてを見終えていった言葉なんだけど、
まさしくこの映画の感想を端的に表しているなと思う。
見させられてしまう「ずるさ」。
あり得ないしおかしいんだけど、でもついつい最後まで見てしまわないと気がすまない「ずるさ」。
そんな映画だ。

「大地の子」山崎豊子著
このところ山崎豊子でおもしろくてあたり続けているんだけど、
これはそんなにヒットはしなかった。
もちろん、たとえば村上春樹の最新作「アフターダーク」みたいな、
最近の駄作状況から考えれば、はるかにおもしろい作品だけど。

「二つの祖国」にある意味、非常に似ているのかな。
山崎豊子作品のその多くは、社会の不条理によって、
悲惨な境遇に置かれてしまった人々が多いんだけど、
この作品ははじめっからあまりに悲惨すぎて、なんだか読み進めることができなかった。
それに、他の作品と違って、中国というむちゃくちゃな国で、
日本孤児じゃ、確かにやむをえないよなとか思ってしまう部分もあるし。

あと、その主人公が、冤罪がはれ、国家プロジェクトに加わるんだけど、
その部分の記述にしても、物語の展開より、
徹底した取材力のために、あまりに専門的で細かいことまで書かれすぎているので、
退屈で読み飛ばすような読み方をしてしまわざるを得ない部分もあった。
物語の主題をなす父子、兄弟との対面のドラマティックな部分をもっと中心にすえ、
そういった細部は思い切って切り捨てて、
主題のみにそったテンポの早いストーリー展開で、読者をひきつけないと、
これではなかなか途中で挫折してしまう読者が多いのではないかなと思った。

ただこの作品を読み、あらためて戦争の悲惨さを知るとともに、
今でこそ中国は「開放」路線で脚光を浴びているけど、
実に陰惨な社会主義体制だったんだなということを示唆してくれた。

・2004年11月6・7日 香田君の殺害映像を見て思う
香田君といってみなさんはまだピンと来るだろうか。
イラクで人質になった日本人である。
11/5、朝、ヤフーのニューストピックスを見ていると、
「香田さん遺体写真削除要請」というニュースがあった。

法務省は4日、イラクで人質となり殺害された香田証生さんの遺体の写真が、
インターネットの掲示板に掲載されたため、東京法務局を通じて掲示板の管理者に削除を求めた。
外部からの通報を受けて同省が調査したところ、この掲示板は死体などの画像を専門に流しており、
写真は犯行グループがインターネット上で公開した映像と同じものだった。
同省は「興味本位で遺族の感情を傷つけ、人権侵害に当たる」(人権擁護局)として、
電子メールで削除を要請した。(時事通信)


私はすぐ2ちゃんねるにいった。
2ちゃんねるのイラク情勢というトピックをクリックし、
「首切り動画を見て戦争反対するスレ」という掲示板をクリックする。
するとそこのトップの書き込みに、「香田証生斬首動画」と書かれて、その下にURLのリンクがある。
リンクといっても最後が、wmvとなっているから、直接、アップされている動画そのものだった。

そのURLをクリックする。
すると動画再生ソフトが立ち上がり、ものの1分ぐらいだろうか、
香田君があの声明のあった場所で、首が切られる様子がすぐに流れた。
首を切った犯人グループは、首を高々と掲げた。
そしてアメリカ国旗たる星条旗に遺体を置いたのである。

私はまっとうに見ることができなかった。
パソコン画面から50cmほど離れて、直視しないよう、なんとなく眺めた。
それでもその残忍さ、すさまじさはありありと伝わった。
さて、この出来事から、さまざまな問題を読み取ることができる。

・削除要請というニューストピックスを載せたヤフー
もしヤフーのニューストピックスにこのニュースが載っていなかったら、
私は見れなかったし、私と同じように見れなかった人も大勢いるだろう。
上記のニュースの通り、ただ「掲示板」と書かれて、2ちゃんねると書かれているわけではないが、
多くの人はこのニュースを読んだら「掲示板」が「2ちゃんねる」であることは容易に想像がつくだろう。

私は2ちゃんねるがすべて悪いとはいわないが、
2ちゃんねるといれれば、ヤフーの検索でひっかかる。
以前、問題になった音楽違法コピーサイトだって、ヤフーの検索でひっかかる。
ずっと前から思っていたが、多くの人間がみる検索エンジンにひっかかってしまう、
検索エンジンの責任はないのだろうか?
たとえばテレビや雑誌で同じことをしたら、大変な非難を浴びるだろう。
殺害映像そのものを流さなくても、それがどこにあるかということをテレビでいったとしたら、大問題になる。
しかし、検索サイトは問題視されない。

でも思えば、多少、陰謀くさかったが、
ライブドアの野球新規参入を阻んだ因縁は、エッチ画像サイトをリンクしていることにあった。
まあヤフーのリンクの問題とは多少、段階的な違いはあるが、私には似たようなものだと思う。
この問題を放置している限り、どんな「まずい」ものでも多くの人が見てしまえるだろう。

・インターネット時代のすさまじさ
実は、香田君殺害映像がネットで公開されたというニュースが流れた2、3日前、
私は、殺害映像のURLが2ちゃんに書き込まれているのではないかと、上記トピックをたどっていった。
そこにはやはり殺害映像のURLが書いてあり、そこに飛ぶと、
さまざまな動画画像をアップしているサイトらしく、
一番上に英語で「kodasyousei・・・」というファイルがあった。
ダウンロードしようとしたができなかった。
すでに、何らかの法的な機関が入り、阻止したのかと思い込んでいた。

今日、2ちゃんに書き込みのあったリンクは、香田君の殺害映像リンクだけではなかった。
ネパール人殺害映像、チェチェン殺害映像、韓国人殺害映像など、
さまざまな「殺害映像」のリンクが張られていた。

いいか、悪いかは別にして、すごい時代だなと思った。
瞬時に、世界中の誰もが、世界の裏側で起こっている、
決して眼にすることのできない映像が見れてしまう。
これは、まさしく「革命」だなと思った。

・本題:殺害映像をアップすることがいけないことなのかどうか
法務省が指摘するように「興味本位で遺族の感情を傷つけ」る目的ならば、
道義的に許されてはならないと思う。
でもじゃあ遺族の感情を傷つける目的以外ならばどうなのかという問題が残る。
たとえば、犯行グループの残虐さを訴えるため、たとえば、イラク戦争に反対する目的のため、
たとえば、バカな日本人がこれ以上、イラクに入国しないよう警告するため、
たとえば、マスコミや政府の意図的な情報操作や報道に惑わされないため・・・。

私にはこの画像が見れてしまうことがいいのか悪いのかはわからないし、
大人に限らず子供も見れてしまい、たとえばこの犯行グループのマネのようなことをする輩が出てくるかもしれない、
といった危惧はあるけど、
もしかしたら、このような映像が簡単に見れるということは、
意図的で情報操作をし、偏った報道しかしない、さらには誤報を号外で堂々と流すマスコミや、
アメリカべったりで都合の悪い情報を流されたら困り、
時には権力を使って圧力すらかける政府などを通さず情報入手ができるということは、
イラク戦争、ブッシュ支援、自衛隊派遣、イラクに行く日本人などの問題の本質を考えるには、
もしかしたら非常に有用なことかもしれない。

さらに、思うこと。
戦争体験のない若い世代が、教科書的なスローガンのごとく、
「世界平和」だの「戦争反対」などといってもその根拠というか思いに弱点があるのではないかと思うが、
もし心ある人が、このような殺害映像を見たら、
戦争の悲惨さやブッシュの愚かさなどを、もっと強く思うことができるのではないか。

もちろん、そのような「使い方」をするにはネットでの掲載方法が問われるわけだが、
今のように、なんでも臭いものには蓋をしろみたいなごとく、
何がいけないんだかよくわからないけど「人道的に悪いことだから」みたいな理由で、
いちいちその度に削除メールを出したところで、
逆にもっと裏のサイトで、掲載したり書き込みしたり教えたりする情報が出回り、
かえって悪意的な興味本位的な利用をされてしまうのではないか。

このような悲劇が繰り返さないためにも、
問題の本質を見誤らないためにも、
このような一次「的」情報を何らかのプロテクトをかけつつ、見れるようにすることが必要なのではないかと思う。

・「興味本位で遺族の感情を傷つけ」る目的なら、今のマスコミは即刻営業停止だ
このような問題でいつも思うのは、なぜインターネットだけが目の敵にされるのだろうかということだ。
「興味本位で遺族を傷つける」目的報道ならば、週刊誌は即刻発売禁止にされなくてはならないだろう。
香田君特集は各週刊誌で組まれ、意図的なセンセーショナルな見出しで、
電車や新聞の広告に堂々と出ている。

また、週刊誌に限らず、今のテレビ報道だって相当ひどい。
事件が起きた途端、香田君の自宅に脚立を持って四六時中張り付き、
テレビカメラを向け「両親は大変、憔悴しきった様子です」と報道する。
憔悴させてんのは、あんたらだろ!
こんな行き過ぎた報道が許されて、ネットで公開された映像が許されないというのは、
私にとっては不可思議でならない。

・犯人グループが要求していたのは自衛隊撤退だけではなかったはずだ

香田君が捕まった当初は香田君を非難していた。
「なんでこの時期に」「半ズボンだった」「無謀すぎる」。
しかし殺された途端、小泉首相を袋叩きにし「なぜ助けなかったのか」「自衛隊を撤退していれば」という、
このマスコミの信念なき、事なかれ主義的な場当たり報道にも怒りを覚えるわけだが、
そもそもマスコミの報道がいかに意図的かを物語る1つの事実がある。

犯行グループが日本政府に要求していたのは自衛隊撤退だけではない。
「48時間以内に自衛隊をイラクから撤退させるか、もしくは、
日本政府が米国に対し、イラク囚人を殺害したユダヤ主義者の身柄を引き渡すよう圧力をかけるかしなければ、人質を殺害する」

私も犯人グループの犯行声明を直接聞いたわけではないので、事の真偽は定かではないが、
一部のマスコミでは、犯行声明を上記のように発表していた。

この事実、一点をとっても、マスコミが「自衛隊を撤退させない小泉首相が悪い」と、
露骨に非難する報道をするのはおかしい。
「自衛隊撤退ができないならば、もう1つの要求である、
アメリカ政府のイラク囚人問題について何らかの手を打てなかったのか」という指摘を誰もしない。
マスコミの構図は「自衛隊撤退拒否=香田君殺害=小泉が悪い=自衛隊を撤退させろ」というものだが、
ここには犯行声明のもう1つの条件であるアメリカのイラク囚人問題については何も考えられていないのだから、恐ろしい。

ただ、だからといって、私は犯行グループの要求にしたがい、
その条件のために日本政府が動くべきだったとはまったく思わない。
この時期に香田君がイラクに行った。それが悪い。
確かに政府の政策がくそブッシュを支援しているから、このような混乱状況に陥れたという責任はあるが、
非常に危険な状況になっているということは外務省から警告が発せられているわけで、
にもかかわらず、行ってしまった彼が悪いだけであって、
私はそのために「必要以上」の条件を飲む必要はまったくないと思う。
それこそ犯行グループのいいなりで、かえって状況を悪化させるだけだろう。

・香田君救出のための身代金数百万ドル
日本政府が犯行グループに身代金数百万ドルを支払うといった条件を提示したが、
犯行グループは拒否したといった報道が流れ、それについて小泉首相は真っ向から否定した。
事の真偽はわからないが、このあたりにもマスメディアのまったく信念なき情けない報道姿勢が、
ありありとうかがえる。

香田君は半ズボンでこの時期に行ったひどい奴と非難する。
にもかかわらず、犯行グループの要求の2つのうちの1つ、自衛隊撤退しなかったら、
香田君が殺されたと小泉首相を非難する。
今度は、救出のために多額の金額を支払う予定だったと、小泉首相を非難する。

ようは、助かろうが助かるまいが、誰が悪かろうが何だろうが、
すべてを非難して自分たちの株をあげようという、
日本のマスコミの情けなさがここに端的に現れている。
私はこのような状況は恐ろしいと思う。
だからこそ、私は、殺害映像の原典にあたれるというネット情報収集経路については、
ある一定程度の制限を加えた上でも有用であると思っているのだ。

日本をだめにしているのはマスコミだ。
小泉首相ははるかにましだ。
アメリカべったりの政策は非難されるにせよ、
彼の言動、行動は、アメリカべったり政策の信念に沿ったものであることには間違いない。
信念なく、ころころ非難相手を変えるマスコミなんかよりはるかに筋が通っている。
もちろん、その政策を私は支持する気はないが。

・それにしても戦争後のめちゃくちゃなイラクに誰がしたか
アメリカの大量破壊兵器のおかげで、あっという間にイラクを制圧し、
フセインを生け捕りにしたにもかかわらず、
連日のように外国人が捕まり、殺されてしまうような、
こんな物騒なイラク状況に誰がしたかといえば答えは明白であり、
ブッシュであり、またブッシュを支持しているアメリカ国民であり、
ブッシュを支持しているイギリスであり日本であるわけだ。
一体、イラクで何をしたのか。
フセインを生け捕りにして、無政府状態ともいうべき、混乱状態に陥れ、
テロリストの活躍の場を作った。
ただそれだけではないか。
なぜ、このようなことが起こるのか、殺害映像をまじまじと見て、考えてほしい。
そしたら、ブッシュになんか、投票できなくなるんじゃないか。

・「死」を求める、現実感のない日本の若者たち
9.11テロの1ヵ月前、奇しくも私は「20年後に大戦争が起こる」というつぶやきを書いている。
そこには下記のような記述をしている。

リアリティを失った現代世代。
バーチャルな世界に取り囲まれ、行き場を失い、人間性を失い、閉塞した社会で生きる現代世代。
この世代が、どうしようもない今の日本社会の中で、自分が生きている証を証明しようとした時、
最もリアリティを感じることができるのが「死」である。


私は思う。
香田君は戦地という極限状態で、日本社会で目にすることの少なくなった「死」を見にいったのではないか。
「死」を見ることで、物質的には満ち足りてるけど、何か物足りない今の生活を、
ぱっと変えたかったのではないか。
それには今、最も危ないイラクに行くことで、自分の存在感が確認できるのではないか。
生かされているありがたさをわかるのではないか。
そして、残念ながら、彼は、他人の「死」ではなく、自分の「死」に遭遇してしまうことになった。

私は、香田君は死んでも仕方がないけど、イラクに行った気持ちはわかると以前、書いた。
それは上記のような意味合いもあったのではないかと思う。

私は1999年、会社を辞めてアジアの旅に出た。
そこでの最大の目的地は、インドのバラナシだった。

藤原新也の写真集「メメント・モリ」にあるような、
川辺で焼かれる死体の山を見たかったのだ。
日常の1シーンにある死体を見つめることで、
自分の存在とか生きていることとか自分自身を見つめなおしたかったのかもしれない。

戦争を知らない若者たち。
だからこそインドで死体を見たいと思う。
それと同じように、今、最も危険といわれるイラクに行き、目の前に転がる死を見たい。
それが若い世代の無意識的な1つの願望ではないだろうか。

逆説的な言い方だけど、今のこの超インターネット時代の「おかげ」で、
若い世代も、殺害シーンの映像を簡単に自分のパソコンで見れてしまうからこそ、
逆に、本物の死、本物の死体、に憧れるのではないだろうか。

だからこそ、意味もなく「人を殺してみたかった」という殺人を犯す若者がいて、
簡単に自殺してしまう若者集団がいて、
だからこそ、簡単に子供や親を虐待して衰弱死させてしまう。
バーチャルな麻痺感覚から、身体感覚が希薄化され、
人を肉体的に傷つけたり、自分を傷つけることが、簡単にできてしまう。
リアルな死を見つめていないからだ。
温室育ちで、人間の身体というものを知らないからだ。

だからこそ、私は「20年後に大戦争が起こる」と書いた。
この現実感、身体感に欠けたバーチャルリアルな若い世代は、
インドで死体を見ることにあきたらず、イラクに行くことに飽き足らず、
ネットで殺害映像を見ることにあきたらず、
組織的で大規模な「死」をもたらす戦争を、自らのリアリティの回復のために、
やってのけてしまうのではないか。

もしかしたらこれだけ多くの犠牲者を出しているにもかかわらず、
平然とブッシュに投票するアメリカは、すでにこの領域に入ってしまったのかもしれない。
9.11そのものの被害にあった人の多くは反ブッシュを掲げる中、
単にテレビのニュースショーで見たアメリカ国民たちは、仮想現実の「テロへの恐怖」に脅されて、
直接的、圧倒的暴力(戦争)を振るうことで自らの存在感を回復するという、
とんでもない倒錯心理状態に陥っているのではないか。
アメリカのマスコミや政治家がテロへの恐怖を煽れば煽るほど、戦争万歳を叫ぶという現状は、
まさしく本物の戦争を知らない、ネットやニュースショーでしか、
テロや戦争を知らない、バーチャル環境に密閉された人々の心理ではないだろうか。

戦争の悲惨さを身をもって体験した人々がいなくなってしまうであろう20年後に、
日本の若者世代が愚かなる過ちをしないことを祈りたいが、
このままでは相当、危ういと思わざるを得ない。

だからこそ、というのは変だけど、
日本人が殺されてしまったという事件を風化させることなく考えて欲しいなと思う。

・2004年11月5日 グッバイ・アメリカ
ジョージ・ブッシュが歴史的な大勝利を収めた。
まさに「歴史的」だ。
巨額の財政赤字、イラク戦争でアメリカ人だけでも1000人以上の死者、
イラク戦争の理由とした大量破壊兵器の未発見、国連のアメリカ非難、
そして全世界に衝撃を与えた2001.9.11の事件放置、警告放置・・・

アメリカ全土が火の海になる。
犠牲になるのはブッシュに投票した君自身だ。
もちろん、ブッシュは狙われない。
ブッシュはテロリストと結託し、自社グループを軍需産業で潤し、
テロリストにキックバックするから。

さようなら、アメリカ。さようなら、アメリカ国民。
アメリカに前代未聞のテロが起きる。
いや、起きなければならない。起きてほしい。
アメリカを、消滅させてほしい。
世界平和のために。

・2004年11月4日 120万の絵を買えと即決を迫る渋谷のギャラリー情報
2004年11月3日、祝日のこと。
私は渋谷で写真を撮るためにセンター街を何度も何度も歩き回っていた。
歩きながら写真を撮っている、その隙をつかれて、通りで何かを配っている女性に声をかけられた。
手にはポストカードのようなもの。

「すみません、カメラマンの方ですか?」
どでかいカメラをぶら下げているからカメラマンだと答える。
「写真撮る方だったら興味あると思うんですけど、そこで入場無料のギャラリーやってるんですよ。
シルクスクリーンでご存知ですか?」とポストカードを見せる。
私は彼女が話しかけてきたのをいいことに、
「あなたの写真を撮らせてくれませんか?」と逆質問する。
「えっ、私のですか?じゃ、その代わりといっては何ですけど、ギャラリーちょっと見ていきませんか」
交換条件。悪くない。彼女はすぐそばにある地下のギャラリーに案内にしてくれた。

かなり広い。100人ぐらい入るパーティー会場のようなところに、
ゆったりと大きな絵が30枚ぐらい並べられている。
単なるギャラリーの客引きで、この女性は再び客引きに通りに戻るのかと思いきや、ギャラリー内を案内してくれるらしい。
ギャラリーに入って気づく。客引きは彼女だけじゃない。
すでに女性に連れられた男性が3組あり、絵の説明を聞かされている光景を目にした。

アーティストごとに5、6枚、絵が並べられている。
シルクスクリーンとは何かということについてまず説明される。
興味はないが、成り行きを見守る。

ざっとギャラリーを1周させられた後、
「この中で一番気に入ったのはどれですか?」と聞かれる。
1つの絵を指し示すと、それを額から外し、
座席があり、パンフレットがある、説明ゾーンに連れて行かれて、
その絵を目の前にして、絵の説明がはじまる。
絵の左下には「120万円」という文字。
そういうことか。他の絵も100万円以上するものばかりだ。

ここで見え透いたトークが続く。
「この画家はもう描いていないからここにあるものしかない」
「うちは独占契約だから中間マージンがなくて安い」
「この画家はその世界では非常に知られている」
などなど。
その合間に「絵を飾るならどの部屋がいいか?」とか、
「絵は衣食住のどの部分と考えますか?」とか、
「絵を飾ったことはありますか」といった会話も差し込まれる。

そしてすぐにテーブルに置いてある「クレジット早見表」を差し出す。
「120万円というと高いかもしれませんけど、うちは信頼できるローンが組めまして、
月々ですと3万円ぐらいからローンが組めるんですよ。
せっかく絵を買ったのに明日から貧乏生活じゃ、何のために絵を買ったかわからないですよね。
だからライフスタイルを変えないでローンで買うことをおすすめしているんです」

すごいな。随分ダイレクトだな。
クレジット早見表なんて数字の羅列したアナログな本ではなく、
月々いくら払うかすぐわかる、金融電卓でも買えよと思う。

「お客様はローンとか組んだことありますか?」
このあたりで一発かますことにする。
「ローンを組ませる仕事をやっていました」
「へっ?」
「どこで働いていたんですか?」
「サラ金です」
一瞬、彼女に動揺が走るが、適当に話をあわせつつ、徐々に話をそらせていく。

「うちの会社は結構、大手なんですよ」と会社案内を見せる。
フランスだのアメリカだのの文字が見える。パーティーの様子などが見える。
「芸能人とかもよく買っていくんですよ」と、とよだ真帆と杉本彩の写真を見せる。

「絵を買っていただいたお客様はここでパーティーに参加できるんですよ。
アーティストとじかに会え、サインももらえ、芸能人も出席し、足の踏み場もないぐらい賑わうんです」
おいおい、そんなに賑わうなら、なぜ客引きするんだ?

会社案内の1ページ目がお笑いだ。
「芸術を大衆化」する。
できるだけ多くの人に芸術を広めたい。
だから低価格で独占契約でうんたらかんたらというセールストークが続く。

「だってほんとの絵とかいったら億とかするじゃないですか。
この絵の100倍以上ですよ。
だからうちの会社はそういう絵に手が出ない人にも絵のある生活をと思って、
こうして安く提供しているんです」
恐ろしいよな。100万円の絵で低価格で大衆化とはたいそうなこった。

「絵は出会いなんですよ。買い物をする秘訣って3つなんです。
出会い、きっかけ、衝動買い」
衝動買いについての説明がはじまる。
おもしろいな。ここにつれてきた客に衝動買いを進めているのだ。

パーソナルな泣き落とし作戦もはじまる。
「私は今まで裏方であなたがお客様の第一号なんですよ」
「こうして絵のよさを知ってもらってうれしい」
「私、接客なれしてないんで、話を聞いてもらってうれしいです」
あまりにも初歩的で私は苦笑いするしかない。
もっと高等戦術があるだろうに。

こんな感じでえんえん1時間あまり説明が続いた。
ちょっと信じられない時間の長さだ。
これだけ延々しゃべって、じゃ、絵のある生活をということで当然買うんでしょとすすめる。
もちろん買わないと答える。

「何が引っかかるんですか?会社の信用性ですか?他にローン組まれているとか?」
いろいろてきとーな断りをしているうちに、「妻の許可が必要なら今すぐここで電話してください」とまでいう。
ここから逃がさない。
それが鉄則らしい。

「絵はもうどんどん売れてっちゃうんで、考えていたらなくなっちゃうんですよ。
絵は出会い、きっかけ、衝動買いです。ぜひ」
私は目の前にした絵をほとんど見ていない。
彼女の目元、口元をずっと注視している。
確かにまだ新人で、他の客の相手をしているセールスより、慣れていないようだ。
絵はいいですよとすすめながら、目が笑っていない。口がこわばっている。
ただ売らなければと、必死なのだ。

さらに信じられないことをいう。
「私どもは絵を売りっぱなしってことはしないんです。
ちゃんと保証もついてるんですよ。
たとえば隣の家が火事とかで絵がやけてしまったとしたら、
同じ絵の在庫があればそれを無償でプレゼントすることにしているんです」
そりゃ、すごいな。
ってことは、最低限、この絵の値段である120万円は2枚分の値段ということか。
つまり絵の価値は半額でしかない。
絵が焼けて無償でプレゼントするなんて話、あまりにあほらしい。

「同じ変わり者同士で、(選んだ絵がめずらしく、勝手に私を変わり者にし、
自分も変わり者という定義にして話をすすめていた)
こうして担当としてめぐりあったのですから、ぜひお願いします」

あんた、目を覚ませ。
自分が逆の立場だったら買うか?
私は買えないと繰り返す。

泣きそうな顔してじっと見つめる。
なるほど男性がターゲットなのか。
女性が泣きそうな顔をして買ってくれと訴える。
だったら100万円じゃなく1万円ぐらいのセールスにしておいた方が、
同情して買ってくれるんじゃないか。

買わないを繰り返す。
「これだけ説明したのに」
おいおい、誰も頼んでないぞ。
立ち上がる。
彼女は奇跡を信じて食い下がる。

さて、約束の「写真を撮らせてくれませんか」
「ご、ごめんなさい、今、ちょっと奥で呼ばれているので」
あまりに下手な嘘だ。

見せてもらった会社案内をくれないか、と最後にいった。
「買ってもらった会員のお客様にしかお渡しできませんので」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
世の中にはいろいろなことがある。
私はふと思う。
戦争反対とか小泉ふざけるなとか、税金無駄遣いするなとか、いろいろなスローガンがあるとして、
その意見をいえる投票の場があるわけだけど、
国民一人ひとりが住みよい社会にしたいと思うなら、
「戦争反対」とつぶやくより、法外な値段を請求して儲けるような商売に、自分は手をくださないことだ。
それだけ十分、社会はよくなるじゃないか。

・2004年11月2・3日 楽天かライブドアか/ブッシュかケリーか
今日、プロ野球の新規参入企業が決まるらしい。
もうみなさんは「楽天かライブドアか」の2つの選択肢しかないと思っているだろうけど、
とんでもないどんでんがえし、つまりは両方とも選ばれないという、
国民を馬鹿にした選択肢があることを忘れてはならない。

ただ順調にいけば、楽天が新規参入を果たし、ライブドアが落選するとっくの昔に決まっているデキレースだろう。
しかし、楽天、喜ぶのは大間違いだ。
大損するのは楽天で、命拾いをするのはライブドアだ。

近鉄・オリックスの合併問題に端を発して、
ライブドアの堀江社長が登場し、プロ野球界に風穴を開けようとしてはじまった騒動だが、
「堀江は気に食わん」という単なる感情論からライブドア新規参入阻止を図ろうと、
頭の硬い旧態依然たるオーナー連中が強行阻止しようとしたわけだが、
選手会側がストライキまで行使する思わぬ強行姿勢に驚き、
あわてて参入にまったく興味のなかったはずの楽天を担ぎ出し、ライブドアを阻むシナリオができた。
形式上は競わせているようにみせているが、シナリオはできているから、楽天が新規参入するに決まっている。
ただそれではあまりに露骨なので、
ライブドアの「アダルトサイト」問題を持ち出し、もっともらしい言い訳を作って、
楽天を新規参入させるのだろう。

しかし、それで得をするのはライブドアであり、それで大損するのは楽天だ。
既存球団が財政的に悲鳴をあげているプロ野球経営なんかに手を出してしまったら、
本業でも儲けた利益はパーだ。

広告的なメリットがあるかもしれないが、こんな莫大な金を投資するなら、
もっと有用な投資に回せるはず。
つまり、新規参入では一見、楽天が勝ったようにみえたとしても、
私は参入できなかった企業の方が「助かった」と思う。

はっきりいうが、新規参入なんかよりダイエーホークス買収の方が儲ろい!
そもそも今回のプロ野球問題は、新規参入なんかではなかったはずだ。
近鉄をライブドアが買いたいといった。
にもかかわらず、近鉄はそれを蹴ってオリックスとの合併をした。
ライブドアが近鉄を買えばバッファローズは存続できるし、2リーグ12球団制も維持できるのに、
なぜ近鉄はオリックスとの合併ありきで話を進めるのか。
それはおかしいんじゃないかということが今回のプロ野球のそもそもの問題発生だったはずだ。

しかもずっと議論がちゃんちゃらおかしいなと思っていたのは、ダイエー問題だ。
ダイエー本体の経営がおかしく、ホークス身売りの事態になるやもしれないということは、
もうずっと前からわかっていた。
その問題を放置して、何球団にするとか何リーグにするとか、
1企業だけ参入を認めるとか、そういう議論はそもそもおかしい。

ダイエーホークスがどうなるかはまだわからないが、
初期投資が莫大にかかり未知数の新規球団なんか作るんだったら、
ダイエーホークスを買収する方がはるかにメリットがある。
ダイエーホークスはこの10年あまり、やっと収益をあげ、地元に定着し、
常勝球団となるべく育てられ、今やっと脂がのっている時期である。
宮城球場の改装費用まで負担しなきゃいけないというとんでもない莫大な投資をするぐらいなら、
ダイエー買収に乗り出した方がいかに儲ろいか。
新規参入にこだわる楽天とライブドアの経営方針を疑う。

・腐敗だらけのプロ野球にアダルトサイトのライブドアを審査する価値があるか
明大の一場投手に、巨人に続き、横浜、阪神が金を渡していたという事件。
これが少年に夢を与える企業としてふさわしい姿なのか。
彼らはいう。
「ライブドアはアダルトサイトを閲覧できるから参入する資格がない」
信じられない倒錯現象だ。
あんたにライブドアをとやかくいう資格はない。
既存球団こそ、プロ野球運営にふさわしくない企業ではないのか。

・しらけるファン、しらける選手。セリーグもパリーグもなくなり大リーグに!
日本のプロ野球界が汚した一場投手は、なんとシアトルマリナーズが取りたいといっている。
近鉄合併で、近鉄の中村は大リーグ行きを表明している。
日本球界に魅力を見出せない選手たちは、続々大リーグ行きを表明している。
はっきりいって、今、大リーグにいっている日本人選手は並の選手ばかりだ。
少し前の、選ばれた天才投手や天才バッターだけが大リーグに行ける時代ではなくなっている。
このままでいくと、どんどん大リーグに日本人選手が流出するだろう。

もういっそうのこと、日本プロ野球界は解散して、大リーグに吸収されちゃえばいいんじゃないか。
そしたらイチローも松井も日本で見れるし、大リーガーも日本で見れることになる。
もうこんなくさった日本球界では、どんどん大リーグに選手をとられて、
小手先の改革ではもうどうしようもなくなっているんじゃないかな。

・ビンラディンとブッシュはやはり組んでい
さてさて、はっきりいって楽天かライブドアかなんて、きわめてちっぽけな問題はどうでもいい。
それより何より、いよいよアメリカ大統領選挙だ。

それにしても、前代未聞の国政失敗大統領がこれだけ接戦を演じているということは、
いかに対立候補のケリーが情けないかを示す証拠にほかならない。
反ブッシュのアメリカ市民のプラカードにはこうかかれている。
「ブッシュ以外の誰でもいい」。
それが本音だろう。
だからケリーの票が伸びない。

ケリーかブッシュか選べないアメリカもかわいそうだが、
二大政党制をもくろみ、そのトリックに見事にひっかかっている日本国民の悲惨さも同じだろう。
小泉が嫌だ?自民党が嫌だ?
じゃあ岡田にするのか。民主党にするのか。
冗談じゃない。
元自民党員ばかりで、たいした政策の違いもない。
ただ自民党を批判するだけで、挙句の果ては自民党から田中真紀子までひっぱってきて、
人気取りに専念している。
もう国民はお忘れだろうが、年金未納問題で、
「未納三兄弟」とほざいた管幹事長そのものが未納だったという、
あの民主党しかわれわれに選択肢はないのか。
まるでケリーかブッシュかしか選べない状況と同じである。

さて、ビンラディンの声明が大統領選挙直前にあったが、あれはブッシュと組んだ芝居である。
そもそもブッシュの手引きでテロが行われた可能性すらある。
(テロの警告があったにもかかわらず無視し、テロが起きても小学生と戯れているのは、
よほどの大ばか者か、大ばか者とみせておいて、実はラディンと組んでいた、とんだ大策士のどちらかだろう)
ラディン家とブッシュ家の懇意なつながりは映画「華氏911」を見てもらえばわかるが、
ラディンの声明は、つまりテロがまた起こるよという声明は、実はブッシュ大統領に向けた大変なエールなのだ。

考えてもみなさい。
またテロが起きればブッシュならびにブッシュを支持する軍需産業に群がる死の商人どもはうはうはだ。
イラク戦争があまりにまずかったと各国から非難をあびている昨今、
そろそろラディン君に新しいテロを起こしてもらって、また別の戦争をする口実ができれば、
ブッシュ関連企業にテロ対策ならびに戦争関連の莫大な税金が還流するというわけだ。
そこに勤める企業は当然ブッシュに投票を入れる。
ラディン君さまさまなのだ。

その証拠にラディンはブッシュを批判しならが、
「ケリーでもブッシュでもない」と両方を否定した。
ブッシュを非難してもおかしくはないラディンが両方を否定する。
つまりは見事なブッシュへの援護射撃ということになる。
ケリーはそこまで見くびられた候補であるのかと思うと私は残念でならない。

ラディンが登場する度に私は思う。
「正義」の味方を存在させるのは、圧倒的な「悪玉」が必要なのだと。
稚拙なハリウッド映画しかり、アメリカのプロレスしかり、
ようは単純な善玉VS悪玉の図式が維持されていれば、
悪に対決する「善玉」ブッシュの存在意義が出てくるわけだ。

テロがなくなって、テロリストが殲滅されて、誰が一番困る?
ブッシュだよ。
「テロとの対決」しかアピールすることがないブッシュにとっては、
任期中はずっとテロをやってもらわなければ彼の存在意義がない。
そういう意味でもブッシュが仕立て上げたビンラディンは、
ブッシュのために欠かせない「悪玉」役であり、
だからこれまで殺さずに生かしたままでいるのだろう。

楽天かライブドアか、ケリーかブッシュか。
どちらも極めてナンセンスな二者択一をやっているよな。
そのどちらでもない。
それが真実ではないだろうか。

・2004年11月1日 香田君殺される〜10/31のつぶやきについて/もろもろ更新
10/30、日本政府およびマスコミは人質殺害大誤報報道をやり、私はそれを批判した。
特に、遺体発見という形はありえない。必ずネットなどで殺害発表があるはずだと。
にもかかわらず、私の読みははずれ、翌日、今度は本物の香田君の死体が発見された。
私の読みが間違っていたことをここに報告しておくが、
10/30の日本政府およびマスコミの誤報報道への批判は揺らぐことはない。

ちなみに、ほんと私は解せない。
なぜ犯行グループは殺害を発表しなかったのだろうか。

下記サイトをご覧いただければよくわかると思うが、
ザルカウイ幹部関与の主な拉致事件の殺害発覚方法
ネットやテレビで発表しないというのは極めて珍しいケースだ。
第一、こんなにあっさりやってしまったのでは、何の人質の価値もないではないか。
日本という国は殺されてしまえば、あっという間にニュースは忘れ去られてしまうじゃないか。
なぜ彼らが「価値のある」はずの日本人人質をこんなにあっけなく、
しかも何の発表もせず殺してしまったのか、私には理解できない。
ひょっとしたらこのグループに何かあったんじゃないか。
私の読みが外れた言い訳がましいが、これまでとは違うパターンに何か理由があるに違いない。
そういう情報収集をしておくことこそ、今後の治安安定につながるんだと思う。
人質がとられた時だけどうにかしろったって、そんなもん、何もできないだろう。

・「偽」アフターダークを更新!この更新で物語は完成しましたので、ぜひお読みください。

・ラーメン探訪を11軒追加!ほぼすべて「二度と行かない」店でしたので、ここでは紹介しません。
詳細を知りたい方は上記をチェックしてください。

・映画論評を3つ追加。
デリカテッセン★★、萌の朱雀★★、奇跡の海★
すべてどれも「見る価値なし」でしたので、あえてここでは紹介しません。
詳細の論評は上記コーナーをご覧ください。

・2004年10月30日2 メッセージ
9.11の事件(米同時テロ)から4年目に入るのに、ブッシュはいまだに、米国民を間違った方に導いている。
そのため、こうしたこと(テロ)が(今後も)繰り返される。
我々が米国を攻撃したのは、自由を敵視するからではなく、我々の自由を取り戻すためだ。
1982年のイスラエルのレバノン侵攻を米国が容認したことで、塔(高層ビル)を攻撃する考えが浮かんだ。
米国の高層ビルを同じように破壊、同じ苦しみを味わわせてやろうと思った。

(われわれは9.11の)全作戦を20分以内に遂行することで了解していた。
(にもかかわらず)ブッシュ政権は事態を感知するまでにその3倍の時間がかかった。
(あの段階で)最高指導者が5万人もの人々をツインタワーに残しているとは思いも寄らなかった。
※参考:9.11テロ勃発時、ブッシュは小学校の朗読授業に参加していて、
側近がテロを伝えたにもかかわらず、7分間もそのまま朗読会に参加していた。(映画「華氏911」)

あなた方の安全を握るのは、ブッシュでもケリーでも、アル・カーイダでもない。あなた方自身なのだ。
あなたたちが我々の安全を脅かす限り、我々もあなたたちの安全を脅かす。
我々の安全を痛めつけない国は、安全でいられる。


さて、これは誰の言葉かおわかりになるでしょうか。
アルカイダの指導者ビンラディン氏のメッセージです。(10/29「アルジャジーラ」で放映されたビデオメッセージ)
テロリスト=悪みたいな図式で捉えられるけど、本当にそうなのか。
私はこのメッセージを聞いて、テレビ演説などでも相当とちくるった発言をしているブッシュより、
まっとうな世界的指導者であると思ってしまう。
私もブッシュへというより、ブッシュに投票するアメリカ国民にこれと同じメッセージを伝えたいね。
それとブッシュを支持する小泉政権を支持する日本国民にもね。

テロは何も一方的に行われたものではない。
アメリカ主導の一方的な「正義」によるアラブ圏での横暴ぶり。
それが根強い反米感情を根付かせ、9.11ほどの事件を起こさせる反発力を生んでしまった。
ビンラディンのいうように「我々の安全を痛めつけない国は安全でいられる」。
別に無差別に攻撃している極悪非道人ではない。
世界各地で「正義」の名のもとに、自国権益のために、大量虐殺を繰り返してきた国に行われていることだ。
そんなことしなけりゃ、そんな指導者を国民が選ばなければ、9.11の悲劇は起きなかった。

アメリカの大統領選挙は4日後。
イラクでは相変わらずアメリカ軍により虐殺が続けられている。
必ずその報いは返ってくる。
仮にビンラディンがつかまったとしても、アメリカに憎しみを覚える大勢の人々がいる限り、
第二、第三のビンラディンはいくらでも出てくる。

アメリカが問われている。
そしてもし日本がアメリカの「真の友人」であるならば、
ジャイアンのばかげた行動を注意すべきだろう。

アメリカが虐殺を続ける限り、アメリカはもちろん、世界各地で、
そしてアメリカを支持している日本にも、テロが起きてしまうだろう。

テロが起きないようにすることは、テロに屈することではない。

・前回のつぶやき